南米のペルーといえばマチュ・ピチュなどインカ帝国の遺跡やアンデスの大自然、そして首都のリマ等、有名観光地が多く、日本人旅行者にも好まれている国ですね。
南米!素晴らしくロマン香る響き! 日本から見て地球の反対側にあるけど、一生に一度は行ってみたいという方も多いのではないでしょうか?マチュ・ピチュ等インカ帝国の遺跡で有名なペルーですが、その首都リマも、世界遺産があったりと観光にはもっ[…]
ですが、南米できになるのはやはり治安。しかも、ペルーの首都リマの空の玄関口ホルヘ・チャベス国際空港の周辺は治安が最悪だという噂も・・
今回は、ペルーに行きたいけどやはり治安が気になる、という人に向けて、私の体験ベースでホルヘ・チャベス国際空港周辺の様子や、ホルヘ・チャベス国際空港から市街地へ公共交通機関で移動してみた経験をご紹介します!
リマの空の玄関口・ホルヘ・チャベス国際空港の周辺は治安が最悪らしい
ホルヘ・チャベス国際空港は、空路でリマに入るなら(旅行者のほぼ全員)必ず通るスポットです。日本から行く場合は、アメリカのどこかでトランジットして、このホルヘ・チャベス国際空港に降り立つ人が多いでしょう。
私はリマに朝着の飛行機を取ったので良かったですが、安めのチケットだと深夜着も多いので、その場合は特に、信頼できる交通手段と宿泊場所を用意しておくことを強くオススメします。
ホルヘ・チャベス国際空港周辺は地価が低く、低所得者が集まるらしい
一般的に考えて、空港の周りって治安良さそうじゃありませんか?
何かで聞いたことによると、ホルヘ・チャベス国際空港付近の地価が安めなため、比較的低所得な人々が集まり、結果的にホルヘ・チャベス空港の周りの治安の悪化につながっているんだとか。私が訪れた時も、夜、家族が乗った車が、空港付近で銃を持った強盗に襲われたというニュースを見ました・・ 空港周辺では渋滞も発生しやすいので、渋滞にハマった車を狙うことはそこそこあるらしいです。
ホルヘ・チャベス国際空港周辺の治安は実際どうなのか?
結論から言うと、ある程度気をつけていれば昼間は大丈夫かな、というレベル感です。もちろん人目がつかないところ等は避けましょう。
長くなりますが、私がホルヘ・チャベス国際空港からサン・イシドロという治安が良いと言われる市街地へ出るまでの経験をご紹介しつつ、リマの治安についての私の体感を書き記します。
ホルヘ・チャベス国際空港内部は安全?
治安の悪い国や地域では、安心してご飯が食べれて、エアコンも効いてて、トイレもちゃんとある空港は、オアシスみたいなものですよね。ホルヘ・チャベス国際空港も安全でした。
ホルヘ・チャベス国際空港内は普通(可もなく不可もなく)でしたが、ショップはきれいでした。価格もまあまあ高いです。水なんか、市内の5倍・・ ぼったくりすぎじゃないかな・・ 空港内が市場価格にかなり近い日本の空港のすばらしさに改めて気づきましたね。
また、ホルヘ・チャベス国際空港では、30分の無料Wi-Fiが使えました! より長く使いたい場合は、カフェに入るといいでしょう。
ちなみに、ホルヘ・チャベス国際空港には、中国の会社の広告もありました。南米に来ていきなり漢字を目にするとは思わなかったです。さすがチャイナパワー。世界の大概の場所には、華僑の力が及んでいそうです。
ホルヘ・チャベス国際空港から市街へ行く方法
旅行者がホルヘ・チャベス国際空港から市街へ行く方法は、下記の4つです。
- タクシー
- ホテルや知人の送迎
- バス/乗合バン
- 歩く
ベストはホテルや知人の送迎ですが、タクシーも基本的には大丈夫かなと思います。私はリマ滞在中に数回流しのタクシーを拾いましたが、特に問題はなく、ぼったくられることもありませんでした。ただ、空港外の白タクではなく、ちゃんとしたタクシーを選びましょう。
お金を節約したい人、タクシーより公共の乗り物の方が安全そうと感じる人は、バスや乗合バンを利用しましょう!
歩くのは・・距離にもよりますが、最終手段でしょうか・・苦笑
ホルヘ・チャベス国際空港から公共交通機関も利用可
ホルヘ・チャベス国際空港内の観光案内所は有用
私はタクシーをあまり使いたくなかったので、とりあえず空港内の観光案内所へ行き、目的地であるサン・イシドロへの行き方を尋ねました。
(私がリマに行った時は)公共交通機関で行きたいなら、空港から徒歩5分くらいのバス停に行き、そこから最寄りの「メトロポリターノ」の駅まで行ってね、とのことでした。受付のお姉さんは優しかったので、警戒心は少し落ち着きました(笑)
リマ市内ではメトロポリターノが便利で安全でコスパ良し
リマは人口1,000万を超える大都市で、市内にはメトロポリターノという専用の車線を走るバスがあり、なかなか便利です。インドネシアのトランス・ジャカルタと似てますね!
こうした公共交通機関の利点は、
- 渋滞が関係ない
- ボラれない(安い)
- 連れ去られない
があげられます。
中でも一番大事なのが3! スリくらいならまだいいですが、金品目的に命を取られることが多い地域では、人目のないところに行かないことが非常に重要です。(注:万が一拳銃や刃物を向けられたら、絶対に抵抗せず、おとなしく財布を出しましょう。不条理ですが、命を落とすよりマシです。)
ということで、歩いてバス停へ。朝っぱらから暴漢に襲われることもないだろうと思いつつ、決意して空港の外へ。
ホルヘ・チャベス国際空港出口付近のキャッチは無視しても可
空港の外に出ると、タクシーのキャッチが多かったです。しかし、こういったことはアジアで慣れっこなので、autobus!(バス!)と連呼して振り切りました(笑) 大学の第二外国語で2年間学んだスペイン語が役立ちましたね。(そもそも、いつか南米旅行したいと思って、スペイン語を第二外国語にしたのですが。)
己が持つ知力・体力・気力を思う存分使って旅をする・・ 生きてる!って感じしませんか?? (改めて読むとまだまだ青いなと思いますが、)これは、全ての人に送るバックパッカー旅のススメです^^私が始めてバックパッカーっぽいことをしてみて[…]
無視しても銃で打たれるとかはないと思うので、キャッチは振り切っちゃって大丈夫です。日本人に多いですが、変に愛想笑い浮かべてると相手が強く出てくることがあります。
リマの乗合バンに乗ってみた感想
リマの乗合バンは慣れれば安くて便利で重宝しそう
空港内の観光案内所のお姉さんが教えてくれた通りに進み、何事もなくバス停へ到着。ほどなくしてバス(と言うよりバン)が来て、車掌さんに行きたいメトロポリターノ駅の名前を言って、そこに着いたら教えてくれるように念を押しました。これ、ちゃんと目的地に行くための必須事項です!バックパッカーするなら、ここらへんは抜かりなく^^
乗合バンは安くて、車掌さんも良さげな感じだったので悪くはなかったです。
メトロポリターノの駅まで10分くらいでしたが、数十円で乗れました! バスの中はザ・ローカルな雰囲気で、陽気なペルー人たちの日常に少し入り込めた気がしました!
基本的には安全だと思うが用心しておいた方が身のため
ただ、そこは要注意で、結局自分は現地の人に近づけたと思っても、しょせんそこより豊かな国から来た外国人旅行者として見られているので、スリなどに合わないように、最低限身の回りに注意していましょう。
まあ、私がこの旅で出会った人は親切な人ばかりだったので、結果的に言えば考えすぎだったのかもしれません。ただ、東南アジアやインドを旅しても、一度もスリすらあっていない経験上、身の回りに注意してしすぎることはないですね。これははっきり言えます!
人の暖かさに触れるのが異国での旅でもある
下車時は車掌さんが「お前ここだよ」みたいなことを言ってくれた(気がした)ので、素直に従うことに。降りるときに車掌さんが、「この道渡ってあそこらへんに駅あるから!」と、丁寧に指さして説明してくれました(のだと思う)。 いい人ですね!
言葉がわからなくても、旅での大体のことは、ノリと笑顔でなんとかなります。笑顔は世界共通語です。これ、そのうち悟ります。
ちなみに、バックパッカーするなら、沢木耕太郎さんの『深夜特急』は必読書ですね。まさに旅人のバイブル。目的地になんとしてでも行ってやる!という精神が身につく気がします。
バックパッカーの間では、もはや知らない人がいないのでは、というくらい有名な「旅のバイブル」沢木耕太郎さんの『深夜特急』。 「沢木耕太郎さんの『深夜特急』を読んで旅を始めました云々」と、自身と旅の出会いを振り返る人は数知れず。かく言う私も[…]
こういうちょっとした冒険が面倒な人は、多少高くても、タクシーを使ったほうがいいですね。
メトロポリターノでサン・イシドロ地区へ
メトロポリターノの駅では、係員さんにプリペイドカード買うのを手伝ってもらい、無事乗車! 様々な路線があるので、間違えないようにしましょう。
スリには用心しつつですが、日本のちょっと混んでるバスに乗ってるのと大して変わりません。日本よりも顕著だったのは、お年寄りに席を譲るのが当たり前、と言うより義務、として根付いていることです。
若者が座っていて初老以上の人が立っていればすぐに席が譲られます。また、私がなんとなく優先席に座ってぼーっとしてた時に、「ここは優先席だよ」とおばさんに言われ、彼女に席を譲ることに。私の気遣いが足りなかっただけですが、おばさんもなかなか積極的だなと思わず感心してしまいました(笑)
サン・イシドロで警察のお世話になった
メトロポリターノで目的の駅に到着! でも目指すべきビルがどこかよくわからない・・っていう時に、たまたま警察官が立っていたので、道を訊いてみることに。
英語はあまりわかってくれませんでしたが、私の拙いスペイン語と、公共広場で飛んでいた無料Wi-Fiに助けられ、なんとか場所の検討をつけることができました! 私が出会ったペルーの人は優しい人が多かったです。
まとめ-リマ及びペルーの治安は果たして本当に悪いのか?
主だったペルーの街中の観光地には観光警察が常駐
リマをはじめ、ペルーの主だった観光都市には、観光警察とでも呼ぶような警察官が待機していたり、見回りをしています。そのため、人が多いところで強盗にあうようなことはないでしょう。もちろん、人が少ない路地裏などに行ってしまった場合は、アウト。人が多めな場所にいるとき主に気をつけるのは、ヨーロッパと同じようにスリですね。
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ペルーの街並みを見ると治安悪いのかなと思わされる
これからリマを訪れる人には、「治安悪くなかったよ!」と言ってあげげたいし、私の肌感としても、危険はことさら感じなかったのですが、「リマはやっぱり治安悪いのかな」と思ったポイントを1つ。
建物を見てください。
家々は例外なく、頑丈な塀で覆われているか、門に鉄格子がはめられています。こんな街へ来たのは初めてだったので、正直驚きました。暗くなってからは、大した理由なく出歩くべきではないんだろうなと思わされましたね。
終わりに-平和ボケした日本人はしっかり知識武装してから旅に出よう
日本は世界でもトップクラスで治安がいい国だと思います。その平和に慣れた日本の皆さんには、ぜひ、しっかり情報収集して、安全に旅していただきたいなと思います!
一般的に治安が悪めなところでも、注意していれば大丈夫なことが多いと思います。「危ない!」と決め付けず、いろいろ調べて本当に訪れるか決めてくださいね!
私も実際ペルーに行くまでは、そして行ってからもビクビクしていましたが、最低限気をつけるべきことを念頭に置いて行動すれば、かなりリスクが減らせます。私は幸いなことに、10日ほどの南米旅で、これといったトラブルに見舞われることがありませんでした。
安全に気をつけて良い旅を!