「ロイクラトン」は、灯籠(クラトン)を川に流す、タイの人々の間で古くから続いている風習です。神への信仰や人と川の深い関わりを現しており、「水の祭典」とも呼ばれています。
ロイクラトンには、旧暦12月(現在の10月または11月)の満月の夜、川の女神 「プラ・メー・コンカー」へ感謝の気持ちを捧げ、自らを清める意味が込められています。
私はタイ留学時代に、非常に有名なタイ第二の都市・チェンマイのロイクラトン及び「コムローイ」(ろうそくで熱したランタンを仏陀への感謝の気持ちを込めて熱気球のように空に飛ばす儀式)を見てきたので、その体験をご紹介します!
私は学生時代の半年間を、タイの首都バンコクにあるチュラロンコン大学で、交換留学生として過ごしました。「なぜタイ??」とよく訊かれます(笑)そりゃそうですよね〜そんな、まだまだ留学先としてマイナーなタイでの留学、特に、私がお[…]
「北方のバラ」と言われるチェンマイとは?
チェンマイはランナー王朝の古都
チェンマイはタイ第2の都市で、「北方のバラ」と言われる街で、ランナー王朝の文化の面影を留める寺院が数多く残る、美しい古都です。
私が駐在していたインドの「チェンナイ」とは全く違う雰囲気の街で、私がチェンナイ駐在をすることになったとタイ留学仲間に伝えたところ、「チェンマイなら羨ましい〜」と言われました(笑)
ちなみに、似た名前のチェンライもタイ北部の観光地で、同じくランナー王朝の文化が残る風情のある街なのでオススメです!
チェンマイの女性は美人?
ちなみに、チェンマイは女性が美肌で美しいと評判です(笑) タイ北部は涼しかったり、中国系の人々も多く、一般的な東南アジアというイメージとは少し違うかもしれません。
チェンマイのロイクラトン祭り
チェンマイのロイクラトン祭りは、街を流れるピン川の長閑な景色の中で行われます。バンコクとはひと味違う風情を感じさせてくれますよ!(iPhone5と私の腕前では全然いい写真が撮れませんでした・・)
お祭りのメインは美しい山車(フロート)のパレードで、美しく飾られた灯籠を模した山車が街を優雅に練り歩く様は、チェンマイでしか見ることのできない光景です。
また、もう一つの見どころは下記でご紹介するコムローイ(北方方言でイーペン)です!
チェンマイのコムローイは一生の思い出
ここでは、私の実際の経験談をご紹介します!
コムローイの会場はメージョー大学
私がチェンマイに行った時のコムローイの会場は、メージョー大学というチェンマイ中心地から車(タクシーか乗合トラックのソンテオ)で20分くらいの場所でした。
ツアーで予約していないとコムローイ会場に入れない模様
しかし、当日行っただけでは会場に入れず、確実に会場に入りたいのであれば、ツアーで予約しておく方が良さそうでした。大勢の日本人もツアーで来てましたね。
私は会場に入れないことを知らなかったので、会場の外から、ランタンが一斉に上がるのを眺めることになりました・・
それはそれで楽しかったですが!(今度チェンマイでコムローイを見る時は、ちゃんと手配していくことにします。)
会場の外で灯籠を買った
会場の外でランタンが売っていたので、買って飛ばしました(笑)
いやあ、綺麗なもんですよ。一斉に空を飛んでいく多数のランタン。会場の外からでもおーってなったので、会場で空飛ぶ多数のランタンを下から見上げる感動は相当なものでしょうね!
(たいした写真が撮れなかったのは残念です。是非自分の目で見てきてください!)
チェンマイのコムローイが『塔の上のラプンツェル』のシーンのモデルらしい
ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の、ランタンが一斉に上がるシーンは、このコムローイがモデルらしいです。
そのため、日本ではチェンマイのコムローイが有名らしく、日本からの観光客がたくさんいたのですね。
ロイクラトン祭り時期のチェンマイでの注意点
注意点としては、下記の2点かなと思います。
- ちゃんと計画しないと楽しさ半減
- 観光客が多く、飛行機/ホテルが混む・高い
ロイクラトン祭りの注意点①:ちゃんと計画しないと楽しさ半減
前述の通り、ちゃんと計画して手配しておかないと、コムローイの会場に入れなかったり、ロイクラトン祭りのハイライトを見逃してしまったりする可能性があります。
よくわからなかったり面倒だったら、日本の旅行会社のツアーに参加して仕舞えば楽チンです!
ロイクラトン祭りの注意点②:観光客が多く、飛行機/ホテルが混む・高い
ロイクラトン祭りのチェンマイは観光客が非常に多く、街中は混み合います。最低限、スリには気をつけましょう。私の友人はナイトマーケットでiPhoneをスられて非常に残念な思いをしました・・
また、飛行機やホテルは混みますし、高いです。早めに予約しないと高いどころか予約に空きがないことも多いので、早めに予約しておくことをオススメします!
チェンマイの観光地4選
チェンマイの観光地①:ターペー門
古都であるチェンマイ旧市街は現在堀に囲まれていますが、かつては城壁にも囲まれていました。城壁の中に入るにはいくつかの門がありますが、その中で最も有名な門が「ターペー門」です。
奥深い色合いに歴史を感じますね!
チェンマイの観光地②:ワット・プラタート・ドイ・ステープ
「ワット・プラタート・ドイ・ステープ」は、標高1,676mのステープ山の山頂、1,080m地点に建てられた寺院です。
シンボルである黄金の仏塔には、仏教を広めるようスコータイから持ち帰ったとされる仏舎利が納められているそうです!
ちなみに、ソンテオというチェンマイでよく見る乗り合いトラックのようなものでチェンマイ市街からワット・プラタート・ドイ・ステープまで行くことができますが、ドイ・ステープまではくねくねの山道なので、結構酔うかもしれません。
チェンマイの観光地③:プーピン宮殿
「プーピン宮殿」は、ドイ・ステープを過ぎて山道を進んでいくと姿を現す宮殿です。プーピン宮殿は高地に位置しているため、ひんやり涼しく、タイ王室の避暑地として利用されているそうです!
チェンマイの観光地④:山岳民族の村
チェンマイの山岳部には多数の少数民族が暮らしており、観光地化しているところもあります。彼らの暮らしを邪魔しないように垣間見てみるのも興味深いです。
バンコクからチェンマイへの行き方
バンコクからチェンマイに行くには主に下記2つの手段があります。
- 飛行機
- 寝台列車
私はLCCのエアアジアを使って、繁忙期で片道1万円くらいだったと思います。
友人の何人かは、私がカンボジアやラオスに向かう時にも使った、バンコクのフアランポーン駅から寝台列車でチェンマイまで直行していました。
数時間遅れるものの、そんなに悪くなかったとは言ってましたね!
チェンマイで宿泊したゲストハウスはSlow House
私はチェンマイの日本人宿であるSlow Houseに宿泊しました。ロイクラトン祭りの1週間前くらいに予約しようとしたら、ドミトリーも全て埋まっていて、「床でいいならいいですよ」と言われました(笑)
しょうがなく、大部屋の床にタオルを敷いて寝ました・・
Slow Houseには面白い日本人旅行者が多く、夜に語り合ったり、ロイクラトン祭りの後に、チェンマイ北方の観光地に一緒に行ったりでき、いい思い出となりました!
かつての麻薬密売地帯だった、ゴールデントライアングルに行くツアー等もありましたよ。
チェンマイグルメと言えばカオソーイ
チェンマイグルメと言えばやはりカオソーイですね。カレーうどんみたいな感じで、あまり辛くなく、クリーミーな味で日本人の口にも合います。
カオソーイは日本のタイ料理屋にはあまりなかったりするので、チェンマイに行く際には是非ご賞味ください!
終わりに
やはり、ロイクラトンならチェンマイですね!(スコータイとかも行ってみたいけど)
コムローイでランタンが空を舞う光景は一生ものです。是非人生に一度は、チェンマイのコムローイを見てきてください!