私がインド駐在前にやっておいて良かったなと思うのが、「住民票を抜く」こと。そのおかげで、大体、年間20万円ほどの住民税を払わずに済んでいます。税金の面ではメリットも大きい「住民票を抜く」という手続きですが、デメリットもあるので、私の知っている、住民票を抜くメリット・デメリットをご紹介します。
ちなみに、「住民票を抜く」とよく言われる手続きは、「住民票を転出する」手続きです。海外転出届けを役所に提出することで手続き完了です。
目次
住民票転出手続きについて
まず、住民票の転出の仕方を説明します。海外転出届けは、渡航時点で長期(1年以上)の海外での滞在を予定している人が出すことができます。転出予定日の14日前から提出できるので、出発直前のバタバタした時ではなく、計画的に提出の準備をしましょう。
とはいっても、手続きは書類を書いて市役所等に提出するだけです。本人確認ができる運転免許証やパスポートを持参しましょう。
住民票を抜くメリット
- 1月1日時点で住民票が日本になければ、その年は住民税を払わなくてよい
- 国民年金を支払う必要がなくなる
1月1日時点で住民票が日本になければ、その年は住民税を払わなくてよい
これがやはり一番大きいですね。住民税はもちろん、同じ給与をもらっている人でも地域によって納税額が違いますが、ある程度の給与水準の会社の新入社員は、2年目になると年間10数万円以上払うことになるのではないでしょうか。
10万円あれば、結構色々できるので、節税したい方が大半でしょうね。「住んでないけど、地域のために税金払うぜ!」って方は、本当に素晴らしいと思います。
ちなみに、税金関連の知識をつけたいのであれば、FPの勉強が最適です。FP3級は社会人必修科目にしてもいいくらいだと、個人的には思います。こういった知識に触れておくだけで、生涯節税できる額が何百万円も変わってくるかもしれません。
国民年金を支払う必要がなくなる
日本に住民票のある20~60歳の人には支払義務のある国民年金。こちらも、住民票を抜くことで支払義務はなくなります。住民票を抜いたとしても、任意で加入を続けることは可能です。
昨今の年金関連のニュースを見ていて、年金制度に希望を抱く若い人は、残念ながら少ないでしょう。とはいえ、みんながみんな年金を払わなくなったら、国の財政や、これからの年金受給者の方々が大変ですね・・
自分の老後にもらえるか若干微妙な年金。住民票を抜く方は、払うも払わないも自由だということです。
住民票を抜くデメリット
- 国民健康保険への加入が不可
- 年金を払わなかった場合、老後の受給額が減る
国民健康保険への加入が不可
残念ながら、住民票を抜く方は、国民健康保険に加入できません。つまり、住民票がない時点でお医者さんに行くと、医療費が高額になるということです。住民票を抜いてから出国するまで、また一時帰国時は、なんとしてでも病気にならないよう、事故に巻き込まれないように気をつけましょう!
とはいえやはり心配、という方は、民間の保険に加入しておくと安心ですね。
年金を払わなかった場合、老後の受給額が減る
言うまでもないですが、将来もらえる年金は払わなかった分だけ減ります。長生きはしたいけど、老後資金をしっかり貯められるか心配、という方は、任意で年金を支払っておいたほうがいいかもしれません。
終わりに
海外に駐在や留学で長期滞在する方は、住民票を抜くか抜かないか、早めに考えておいたほうがいいでしょう。事業を持たず、アルバイト収入も大してない学生が長期留学に行く場合などは、住民税を払う必要がないので住民票は残しておいたほうがいいと思います。
しかし、昨年稼ぎの多かった方が仕事を辞めて海外長期留学をする場合などは、住民票を抜いておかないと、大変なことになりますね・・
海外に長期滞在する前は、いろいろと準備することがあって大変ですが、お金のことは最優先に考えてから行かれると、後悔も少なくなるのではと思います^^
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