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大学の体育会系は就活で有利?早稲田体育会出身者が語るメリット・デメリット

「大学の体育会系は就職に有利らしい」という認識(推測?)は日本人の多くが持っているんじゃないかと思います。

体育会にも大きく分けて下記3つのレベル感があり(筆者によるカテゴライズ)、一般的な体育会のイメージであろう①②について私の所感を書いてみます。

こういったメリットを就活で活かせるなら就活はある程度楽勝でしょうし、活かせなければ一般的な大学生同様苦労するかもしれません。

ちなみに、私が所属していた早稲田の合気道部は②です。

  1. オリンピック種目など比較的メジャー競技で日本代表候補が何人もいるような部
  2. ①ほどではないものの学生時代に本気で何かに打ち込みたい学生が集まる部
  3. ちょっとしっかりしたサークル程度の部
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目次

大学体育会のメリット①: 体力がつく

言わずもがなです。程度の差こそあれ体力がつかなきゃ体育会じゃないでしょう。

一つ私の例を挙げます。数ヶ月前に2年ぶりくらいに現役生に混じって稽古に参加した後、筋肉痛が5日間続きました・・ 

3時間練習で、投げ込み稽古や乱取り稽古といった最も辛い稽古は横で見ていただけなのですが、このザマです。特に普段意識しない背中が辛かったですね。

現役時代は平気で?1日多い時で数百回もとっていた受け身だけでも、相当体力を使うのです。

大学体育会のメリット②: 精神力(根気)がつく

これも言わずもがなですね。体育会の練習がひたすら楽しいという人は極めて稀です。というか聞いたことがありません。

特に合宿は逃げられないので、どんなに肩で息しようとも、多少関節が痛かろうとも(ドーパミンが出ているので稽古中はあまり感じない)、決まった時間はやりきる精神力がつきます。

そこまで頑張れたのは、体育会という独特な集団の洗脳にかかっていたとも言えますね(笑)

いわずもがなですが、根拠のない精神論で無茶苦茶にやるという意味ではなく、(体力的に)厳しい練習をやりきる過程で精神力がつくという意味です。理不尽な暴力・暴言に耐えなきゃいけないような団体は問題です。

大学体育会のメリット③: 上下関係を学ぶ

私があまり好きなものではないのですが、一般的に日本社会で生きていく上で必要なのが上下関係です。

合気道部では理不尽な上下関係はなく、やるべき作法?(先輩が通るときはかかとを揃えて一礼とか、食事中は先輩のコップ・お椀が飽きそうだったらおかわりを聞く、とか)にもある程度理由があったので、自分なりに納得できましたし、部活で身につけたものが社会人になった今でも活きています。

上下関係を義務と捉えるのではなく、目上の人への「おもてなし」だと思うと、腑に落ちます。

大学体育会のメリット④: 誇れるものができる・特技が身に付く

曲がりなりにも体育会でやってきたことは誇っていいことですし、どんな競技であれ立派な特技が身につきます。日常披露する機会はないですけどね(笑) 

特に武道は黒帯とか〜段とか、競技の成績だけではない客観的な資格も取れるので、第三者が成果を把握しやすいし、話のネタにもいいでしょう。

合気道は特に、体の構造を把握して技をかける武道なので、自分の体の作りなども部活を通して学びました。部活外ではありますが、筋トレをするときの技術や知識(栄養面含む)も多少は身につきましたね。

大学体育会のメリット⑤: 大学の名を背負うという経験ができる

大学の名を背負うということはあまり多くの人が経験できるものではありません。それだけ責任も重大ということでもあります。この緊張感は経験した人にしかわからないでしょう。

全国大会(とはいえ小さい大会)や早慶戦の記憶は、卒業から数年経った今でも、ふとした時に思い出されます。

大学体育会のメリット⑥: 金銭的・物的支援に恵まれる

大学やOB会からのサポートは手厚め

大学の名を背負っているということで、大学から金銭的補助があったと思います。またOB/OG会からの金銭的・物的支援もあります。お金のない学生にはありがたいことこの上ないです。

また、残念ながら部活をしているとバイトをする時間があまり取れないので、親から多めにお小遣いをもらえない限り、基本的に貧乏です(笑)

先輩になると後輩に奢る場面もありますしね・・!

大学体育会のメリット⑦: 自分に自信がついた結果、就職も有利になる(はず)

一流企業になんなく就職が決まるかは早稲田の体育会でも部による

「体育会系というだけで就職に有利」とは今どきあまり言えないんじゃないかというのが私の実感です。

早稲田の野球部やラグビー部などの、超一級の大学スポーツで注目を浴びるような部の部員には、大手有名企業の枠が用意されているなんて噂(というか多分ホント)もありますが。

(早稲田の体育会4年生だけがもらえる体育会の卒業アルバムがあるのですが、それを見ると、野球部やラグビー部等、有名な部の部員の半数くらい?はいわゆる一流企業へ就職しているのがわかります。)

私の就職先はなんのコネもないインド系の会社

就職に成功している人は、体育会かどうかに関わらず、自分のしてきた活動に自信を持ち、しっかりアピールできる人でしょう。

私はアピール下手だったからか、体育会アピールしても某大手総合商社の面接は普通に落ちました(苦笑)

私の進路はというと、「体育会でした」とは多分一言も言わずにキャリアフォーラムで2回面接して内定をいただいた、なんのコネもないインド資本のIT企業に就職しました。

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早稲田では早稲田アスリートプログラムの一環で体育会向け企業説明会アリ

ちょうど私が副務をやっていた時あたりから早稲田アスリートプログラムなるもの(体育会の学生も勉強頑張りましょう。大学側もいろんな働きかけをしていきますよ。といった活動)が始まり、主務になった後は、部員の取組みの管理をしていた気がします。

早稲田は早稲田アスリートプログラムの本まで出しちゃうからスゴいですね(笑)

早稲田アスリートプログラム 大学でスポーツをするということ
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また、当時のメールを見返してみると、大手企業が早稲田体育会の学生向けに構内で企業説明会をしてくれていました。私もいくつか参加したと思います。

選考が有利になるのかは知りませんが、企業がわざわざ早稲田の体育会の学生のために企業説明会を開いて下さるのはありがたいことです!

困った時はOB/OGに口添えしていただくのもアリといえばアリ

ちなみに、それなりに歴史のある部は多くのOB/OGがおり、後輩の面倒見がいい先輩がそれなりのポジションまで上りつめていれば、多少口をきいてくれることはあるでしょう。これは伝統的なサークルでも同じでしょうが。

一つ言える確かなことは、就職目当てで体育会の活動を全うするのは難しいということです。そんなに甘くないです。

体育会向けの就職・転職エージェントもアリ

体育会向けの就職・転職エージェントがあるのも、体育会出身者には嬉しいですね!

アスリートエージェント

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業界のパイオニア的存在で、3,000名以上の体育会、アスリートの就職、転職を支援してきた豊富な実績があります!

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スポナビキャリア

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大学体育会のデメリット①: 多大な時間を投資することになる(忙しい・拘束が多い)

大学の体育会に所属するなら自由気ままな学生生活は捨てる覚悟で

私が所属していた合気道部の場合は、平日に2時間半、土曜日に3時間の稽古がありました。前後に準備や整理体操、自主稽古などがあるので、実際はもっと多くの時間を部活に費やしていたことになります。祝日も関係なしです。

ただ、おそらく他の有名な部に比べると拘束は少ないですし、授業優先だったので、週4日くらい来ていれば文句は言われないような雰囲気ではありました。

また、年から年中稽古があったわけではなく、期末のテスト期間や年末年始などそれぞれ1-3週間のオフがあったので、私はその期間を利用して韓国東南アジアでバックパッカーをしたりしていました。とはいえ、もっと旅行できたら良かったんですけどね(笑)

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その他、部活を優先したため犠牲にしたものは、長期の留学(折衷案として1学期間の留学にした)、公認会計士等の資格取得、長時間のアルバイト(4時間くらいのバイトを隙間時間を見つけてやってた)、長期インターン、のんびりしたキャンパスライフ etc..

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大学の体育会に所属していると忙しいが高校の方が忙しかったかも

とはいえ、部活で忙しかったものの、勉強等は隙間時間である程度できるので、そこは本人の頑張り次第です。

私は「3兎(部活・行事・勉強)を追え」が校訓のような埼玉県立浦和高校という高校の出身ですが、忙しさの質は違うものの、高校時代も大学時代も充実していたかなと思います。

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私は英検1級通訳案内士タイ語検定アロマテラピー検定等の資格は、部活と並行して取得できました。(趣味みたいなもんだったので)

でも、長期留学や長期インターンなど、自分の体が道場から長期間離れてしまう活動を部活と並行させるのは不可能です。5ヶ月弱留学行っただけでも、同期とだいぶ差ができてキツかったです。

大学体育会のデメリット②: 上下関係はめんどくさいこともある

私はどちらかというとリベラル?な人間なので、とりあえず上に言われた通りに行動するYESマンは性に合いません。

そのため、上下関係がめんどくさいことはあります。合気道部の場合は、先輩(特に指導陣)に気は遣いますけど、理不尽に何かやらされたりということはなかったので良かったです。

体育会にもいろんな雰囲気の団体がいるので、ちゃんと見極めて入部しましょう。

ちなみに、私の代は比較的緩めだったので、後輩もそんなに怖い先輩になっていないようです。

大学体育会のデメリット③: 怪我が増える

怪我しやすいかはもちろん競技による

激しいスポーツをしている人は、しない人より怪我をしやすいです。

合気道は身体接触の大いにある武道で、関節に負荷がかかることも多く、怪我人は多かったです。関節の怪我は長引くことも多いので注意が必要ですね。

(体育会でも、例えば弓道や射撃等は、身体接触がないので、怪我をしにくいのではないかと思います。)

私も肩の神経がちょっと圧迫されていたり、肘の関節を痛めたりしました。当時は結構キツイ時もありましたが、怪我をしたことによって怪我をしにくいやり方を身につけることもできたので、今はそんなに気になりません。

怪我を通して体のことをいろいろ学べたのは非常に良かったです(ポジティブ)。

怪我エピソードも話のネタにはなるかも

私が現役時は、常に手や腕は傷だらけ、親指は何度突き指したかわかりません。

突き指というより骨折でもしたんじゃないかってくらい親指の付け根が紫色に腫れたり、足の指に細菌が入ってこれまた紫色に腫れたりしてました。さすがにこの時は歩くのがキツかったです・・

怪我をしている時だけでなく、予防も兼ねて足の指や手の指には毎回テーピングをして稽古に参加していました。また、わざとではないにしろ、相手に怪我を負わせてしまうこともお互いたまにあるので、申し訳ない気持ちになりました。

終わりに

以上が、私の実体験に基づく大学の体育会に所属するメリット・デメリットです。

メリット・デメリットは後からまとめればそれぞれいろいろ出てくるものの、人生でおそらく一度きりの大学生活を送っていく中で、その時その時を有意義に過ごせていればいいんじゃないかなと思います。

デメリットがない挑戦はなかなかないと思いますしね!

ぜひ後悔のない大学生活を送ってください! いろんな体験をしてきた私から見ても、体育会での活動は、大学生活のメインの活動(の一つ)とするのにふさわしいと思いますよ。

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